11時ごろの飛行機に乗って、台北に到着したのが16時前ごろだったかなぁ。(時差1時間)イミグレが大混雑してて、体感1時間は並んだんじゃないかってくらい時間がかかって、電車に乗ろうも行き先の検索や切符の買い方にわちゃわちゃして、目の前の電車に乗ったら鈍行。ホテルについたらもう18時をゆうに過ぎてた。

小雨が降ってきた、台北の路面店は常に軒下にあるところが多くて、雨でも平気。ちなみに服装はというと、11月でも天気が良ければ日中は半袖、冷暖房が強いから屋内や夜間早朝には軽く羽織れる長袖があるとちょうどよく、雨が降るとさらに寒いから上着が必要って感じの過ごしやすい気候でした。

近くに人気の魯肉飯(ルーローハン)屋さんがあると下調べしていたので、そこで夕飯を取ることに。そこは地元客で賑わう食堂。テイクアウトで訪れる客も後を絶たない。初めての台北で注文方法とかわからず入ったけど、おじさんがカタコトの日本語で「ルーローハンね」っと分かってますって感じで自動オーダー。フカヒレスープも評判が良いって聞いていたので、フカヒレスープと季節の青菜ってやつを頼んでみた。

メニュー、フカヒレスープがどれか分からないけど。

するとやってきたのが小茶碗に入った魯肉飯。めっちゃ美味しい(けど小さい方を頼んだみたいね。大きい方がよかった)。魯肉飯を食べたのはこれが初めてだったから、他と比べられないけど、わたしの好みだった。フカヒレスープは少し生臭く、匂いを消すためにレモングラスのような柑橘の酸っぱい味がして、日本の中華で知っているあのフカヒレスープとは全く別物でした。季節の青菜炒めは空芯菜で、これも甘いというか初めて食べる味だったけど、すごく美味しかった。全部で800円くらいだったかな、安い。ドリンクの頼み方もわからないので、周りを見ても誰も飲み物飲んでないの。こっちの人ってご飯の時ビール飲んだりしないみたい。

ルーローハン(多分小サイズ)、右側がフカヒレスープ
三元号魯肉飯 :台北市大同區重慶北路二段11號

これっぽっちをふたりで食べたもんだから全然お腹いっぱいにならなくて、帰りに賑わっている餃子屋さんで焼き餃子をテイクアウト。餃子の種類もたくさんあってさらに水餃子や蒸し餃子の種類も豊富。メニューのパネルとにらめっこしていると、日本語のメニュー出してくれました。

特に日本人がよく来ている店って感じではないけど、こういう庶民的な店でも日本語のメニューがあるなんて、助かります。食べ物だけは、どんなに英語を読み解こうとしても分からないことが多いので。

コンビニ寄って、ホテルに帰って餃子と(やっと)ビール。餃子は想像以上に美味しくて、台北の人と日本人の味覚って近いんだな、と実感。それと同時にこれからの食事がとても楽しみになってきました。

2日目は友人が紹介してくれたオシャレ小籠包屋さんでランチ。ちょっと高級なレストランって感じでライブキッチンのスタイルで見えるところで粉こねて、詰めてるところが見られます。お客さんは日本人ばっかりだった。隣の席では商社マンが取引先と会食、反対側の席ではアパレルかな?敬語で話し合う若者たち。ここでも写真付きで日本語のメニューあるから安心してオーダー。食べたいものありすぎて注文しすぎた。7色の小籠包を2人前とアボカドとカニの紙包焼きみたいなのと、ネギの特大餃子みたいなのをオーダーして5000円くらいした。どれもパーフェクトに美味しかったけど、なかなか贅沢なランチとなりました。さ、お腹いっぱい食べたしこれから頑張って搬入だ。

全部味が違う小籠包。千切り生姜と黒酢を添えて食べます。
點水樓 南京店 :台北市南京東路四段61號

いつもの紙博と違って商品も少ないので、ちゃっちゃと終わるはずが、時間があればあるほどダラダラと作業しちゃって終わらない。結局20時ごろまで作業しちゃった。晩御飯はこれまた友人が絶対行って欲しい!と言っていたガチョウ肉のお店へ。

会場からはタクシーで数分。着いたら外にお待ちが10名ほど。30分待ちと言われて渡されたオーダー表は全部中国語。全然わからない。漢字を読み取ってみると「前半分」「後半分」みたいに書いてるから多分胸肉のある上側かモモ肉のある下側かってことはなんとなく分かったけど、確証がない。ま、時間は30分もあるんだからスマホで検索してみることに。

ネットでは親切にこの難しいオーダー表の解説をしてくれているブログがたくさんあって、詳しく書いてくれているものの、じゃぁ、それはどれにチェック入れたら良いのさ!って痒いところに手が届かない(笑)根気よく調べてどうにか理解。って私もメニュー表の写真撮ってないや。なんとなく理解できたところでお席のお声がかかったんだけど、二人だったせいか、ラッキーなことに10分くらいで入店。もも肉「下半分」は小骨が多いらしく、疲れているし脂っこいのはしんどいかと思って胸肉の「上半分」みたいに書いているやつにした。あとは、燻製焼きにした際に出た油をかけたご飯と季節の菜っ葉の炒め物。今日のはレタスだった。燻製されたガチョウが細切りになって登場。冷たいけどこれがめちゃくちゃうまい。胸肉とは思えないくらいジューシーで全然パサパサじゃない。こっちにして正解。何度口に入れてもずっと美味しい。最後までずっと美味しかった。

ガチョウ肉の燻製。本当に美味しかった。

居酒屋みたいにワイワイガヤガヤ、地元の人で賑わってる人気店。みんなビール飲んでるけど、メニューにない。お店のお兄さんに聞いてみるとセルフだそうで、自分で冷蔵庫から瓶ビール取ってくるスタイル(笑)大きな冷蔵庫には数種類のビールがあって扉に値段書いてあった。次の難関はグラスだ。グラスどこにあるんだ。ちょうどグラス補充してるお兄さんがいたから二つもらって、次の難関へ。栓抜き。栓抜きは?と聞くと机の下に入っているよ。と。そして、今度はお箸だ。お箸は料理と一緒に持ってきてくれない。栓抜きとティッシュは机の下に入っているけど、お箸はない。三度目のお声かけです。お箸は?と聞くと「あっち」。「どっち?」って聞いて案内してもらうと、なんと、自動お箸マシーンがあって、出てきたお箸を引っこ抜くスタイル。ここのお兄さん達はとてもドライなので、なかなか大変でした。でも、そんな不自由も外国来た〜って感じで好きだし、この地元の居酒屋っぽいお店も大好き。そんなにお腹いっぱいもダベなかったし、ビールも大瓶(かな?)1本で済ませて2000円程度(現金のみ)。安くて絶品、雰囲気良い、面白い。=毎日通いたい!

阿城鵝肉 : 台北市中山區吉林路105號

3日目飛んで4日目。初めてタピオカミルクティを飲んだ(食べた)。日本では気になっているものの、若い子たちに紛れて行列に並ぶほど興味もなかったタピオカ。会場になっている敷地内でお昼ご飯代わりにタピオカを。おいしい。若い子が好きなものだから甘ったるいものだとばかり思ってたけど、さっぱりしてて美味しい。そりゃみんなハマルわ。

紙博の会場になってるエリア内にあったカフェのタピオカミルクティ

搬出を終えてホテルに戻ったのはもうすっかり遅くて、初日に寄った餃子屋さんで食べよっか。とホテルを出たけど、餃子屋さんまで終わってて夕飯難民。22時頃までにはどこも閉まっちゃうみたいね。

そういえば餃子屋さんの並びに大盛況の鍋屋さんがあった!とのぞいてみると23時までやってるし、もう時間も遅いので全然並んでないし。GO !

鍋?どうやって食べるの?何が出るの?地元の人しかいないからかなりハードル高い。何の前情報もないけど突入!そしたら「ニホンジン?」と聞かれて「Yes!」と答えると日本語話せるおばちゃん呼んで来てくれて、たくさんある鍋メニューからおすすめを聞くと「ゼンブオススメ(笑)」って言うので、人気だという牛肉のお鍋と海鮮のお鍋にした。鍋の用意は全部おばちゃんがしてくれる。もちもち、くにょくにょ、プリプリと様々な食感のつみれやつくねみたいな練り物や青梗菜、春雨がデフォルト。ピーナッツベースのタレにつけて食べるみたい。これがすごく美味しかった。さすが練り物の国だよね、捏ねるのめちゃくちゃうまい。1人前1200円程度だったから地元の人にとっては上等ごはんだけどいつも行列できてる。紙博で疲れた体に鍋が染み渡って美味しかった。海鮮はおすすめです。牛は別に。他には豚(猪豚って書くの、イノシシ肉かとおもった)や羊もあったけど、そういえば鶏はなかったような、、、。

天喜迷你石頭火鍋 : 台北市大同區南京西路306號
石頭海鮮鍋が海鮮たっぷりで美味しかった。メニューはこの倍くらいの種類があります。

5日目は終日オフ日。やっと旅行らしいことができる。と思っていたのにお目当のお店はことごとく月曜がおやすみ。行けば行くほどテンション下がって、気がつけばランチ食べ損ね。

ようやく空いていたお目当のお店が混雑していたので、向かいのカフェへ。実はこの裏に行きたかったコーヒーショップがあるのを全然分かっていなくて、疲れと空腹のあまりうっかり入ってしまったお店なんだけど、カリモクのソファで北欧テイストのまったりカフェ。サイフォンで淹れてくれる極上コーヒーがたまらなく美味しくて、かなり居心地よくて長居しちゃった。

Cafe Ballet 芭蕾咖啡館 : 台北市松山區民生東路五段36巷8弄62號

最後のディナーは、これまた友人がここのラー油が美味しいから買ってきてと頼まれたレストランへ。予約しなかったのが心配だったので18時前に行ってみたら、ほとんどの席が予約席、かろうじて1席だけ空いていて通してもらえました。

こちらは「シャンパンに合う台湾料理」をコンセプトにしているそうで、お料理に合わせたシャンパンを紹介してくれるというなんとも素敵なレストランなのですが、うちのM君、お酒があまり得意ではなく、ボトルは断念。1種類しかないグラスシャンパンで我慢です。

富錦樹台菜香檳 : 台北市松山區敦化北路199巷17號

お酒を飲みながらゆっくり食事を楽しむ文化のなかった台湾に革命を起こしたと言われるほどの有名店だそう。台湾風の麻婆豆腐ポーチドエッグ乗せ、水蓮菜と木の実(何の実か分からない)の炒め物、写真にはないけど牛か豚のモツと茄子の煮込み?みたいなのをオーダーしました。

左:富錦麻婆豆腐心 ポーチドエッグ乗せ 右 : 水蓮菜と木の実の炒め
中央 : つき出しで出て来たしじみの紹興酒漬けみたいなもの

四川麻婆とは全く違って優しくて食べやすい麻婆豆腐、シャキシャキの歯ごたえが美味しい水蓮菜は木の実にタネがあり、うっかり一緒に食べちゃうと口の中でバリバリ、ゴロゴロになっちゃうので注意、モツ煮は、、、。正直臭くて食べれなかった。もともとモツはよっぽどちゃんと掃除しているものしか食べれないタイプなので、味は美味しかったのだけど茄子だけしかたべれなかった。それぞれサイズがS/Lと選べたのだけど、言うの忘れて大きな方ばっかり来ちゃってお腹いっぱい。他にも食べたいのいっぱいあったのに、次回のお楽しみに。超リッチで贅沢な打ち上げとなりました!

帰国当日の朝、どうしてもまだ食べたいものがあった。それはメンシェンというにゅうめんのようなものらしく、よく行く中華料理やさんのお兄さんに教えてもらったもの。空港まで遠回りしてまで、早起きしてまでもコンプリートしたかったの。

阿宗麺線 : 台北市萬華區峨眉街8-1號

ちょっと濃いめのがっつりカツオ出汁に煮込んだどろどろの煮麺、パクチーはお好みトッピングで。この日の朝はとっても寒かったのでほっこり。ホテルの朝ごはん抜いたの正解。観光客も多いけど朝9時からやってるそうなので、庶民の朝ごはんの定番って感じなのかな。

阿宗麺線を探している時にとんでもない行列ができているタピオカ屋さんを発見して、本当は「50嵐」のタピオカでフィニッシュするつもりが、気になって気になって、悩みまくった結果50嵐を諦めてこちらのタピオカに。

幸福堂 : 住所分からなかったけど、阿宗麺線のすぐ近く

黒糖で煮たどろっどろのタピオカはできたてほやほやで温かい。ボバミルク(って何?)。くにょくにょの食感でめちゃくちゃ美味しい。前に食べたタピオカは想像通りだったけど、これは全く別物。タピオカが温かいうちは柔らかくて、飲み(食べ?)進めてくうちにミルクで冷えてキュッと硬くなってくのもまた美味しい。これ、めちゃくちゃ美味しかったです。

朝の9時でこの行列。
金箔が乗った高級タイプもあるよ。

並んで受け取ったらちょうど空港へ向かう時間に。ナイスなタイムスケジュール。もう思い残す食べ物はない。大満足で帰国です。

今回は紙博の準備に追われて事前調査なし、ガイドブックも見ずに来た台北。毎日その日その場で検索して行ったお店もそうじゃなく飛び込みで入ったお店もどれも美味しかった。日本人と味覚合うんだね。次はもう一歩踏み込んだ台北を見れると良いなぁ。