大人になって、周りに暑中見舞いを書いてる方を見かけたり、耳にしたり……。
一体、暑中見舞いって何なの?
って、思ったことないですか?
社交辞令や、理解していない事を実行したり口に出したりするのが苦手な私です。
暑中見舞いを出す前に、少し勉強してました。
まず、暑中見舞いとは暑中に知人などに安否を尋ねるために家を訪問して、健康を気遣う事だそうです。そもそも、郵便がなかった時代からの慣習ですので、正式には訪問するのだそうです。郵便が日常になってからは遠方の方へはお手紙で済ます事が多くなり、今ではお手紙が主流になりました。
現代ではもっと便利なメールという手段もありますが、活字は無機質で社交辞令の印象が特に出やすいので、自分で撮った写真や、その相手の方に限定した内容にするなど工夫が必要です。
私は文具屋さんなので、ぜひ、直筆で書くことをお勧めします。
手間がかかる行為ほど、気持ちが伝わるというものです。
次に時期です。
手紙の場合、いつから出せばよくって、いつまでに出さないといけないのでしょうか。
立秋までの約18日間、立秋前日までの約1ヶ月、梅雨明け以降……と諸説あるようです。
立秋とは、二十四節気の13番目、暦の上での秋の始まりの事だそうです。
朝夕が少し涼しくなってきて「秋はもうすぐだな〜」って思ったり、秋の気配を感じ始めるのが立秋。
大暑から15日後で、8月8日頃からの15日間の事か、その初日を指すそうです。
「リッシュウ」「ニジュウシセッキ」「タイショ」……???
聞き慣れない言葉ばっかり。
で、結局いつなんだっ!って話ですよ。
簡単に言えば、大体8月8日頃までの、この夏一番「あっついなぁ〜!」っていう時に相手の健康を気遣う文を書く。ちょうど今日は8月5日、東京は気温34度と猛暑日。この夏一番「あっついなぁ〜!」が口をついて出た日です。本当に暑い、自転車で恵比寿まで行ってきたけど、本当に暑くてサンダルからはみ出た足指が黒焦げになるかと思いました。今日だ、今日。まさに暑中見舞い日和!
今年の暑中見舞いは〜8日までに出しましょう。だいたい高校野球が開幕する頃です。その8日以降から31日までは残暑見舞いになりますのでご注意を。1日2日遅れてもそんなに失礼や無礼があるわけでもないので、頑なに守る必要もありませんよ。
では次に、暑中見舞いって何を書くの? です。
先に述べた様に、暑中見舞いの本来の意味は「暑中に知人などに安否を尋ねるために家を訪問したり手紙を出して、健康を気遣う事」ですので、まずは健康を気遣うコメントは必ず必要ですよね。
いきなり、「暑中お見舞い申し上げます」と大きく描きましょう。
(残暑見舞いの場合は「残暑お見舞い申し上げます」)
必ず「お」見舞いの「お(御)」は必ずつけます。
「拝啓」」「敬具」「こんにちは」「さようなら」などは不要なんだそうです。
次に相手の健康を気遣う言葉を添えます。
「暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか」とか、聞いた事ありますね。
そして、自分の近況報告をします。
具体的なエピソードがあると良いですね。
面白エピソードがあればもっと良いですね。
暑中見舞い様にあらかじめネタを書き留めておきましょう。
次に、締めくくりの言葉
「まだまだ暑い日が続きますが、お体にはくれぐれもお気をつけください」
といった相手の健康を願う言葉で締めくくります。
ここでご注意!
よく、「お体ご自愛ください」と書いてある事がありますが、
「自愛」という言葉には、身体や健康という意味が含まれているそうなので
「お体」と「自愛」は重複した表現になりますのでNGです。
はい、私、使っておりました、恥ずかしいわ。
勉強して良かった〜!
最後に「平成28年」とか「平成28年盛夏」と書きます。
(残暑見舞いの場合は「盛夏」ではなく「晩夏」と書きましょうね)
いろいろな例文やなんかがありますが、上記のルールを抑えた上で、背伸びせずに自分の言葉で書くのが一番良いと思います。目上の方でも、堅苦しい文面より、あなたのことを思い出せるようなお手紙の方が嬉しいと思います。
なによりも、社交辞令に「ならない」「させない」「思わせない」ことが重要ポイントだと思います。
夏らしいさし絵を書いてみたり、涼しげな色のインクを使ってガラスペンで書いてみたり。
押し花ハンコをしたり、家族写真をコラージュしたり。
ぜひ直筆で、オリジナリティのある暑中見舞いを書いてみましよう。
そして、暑中見舞いが届いたら、お返事をお忘れなく。