数日前の朝、ちょっとそこまで出かけようと思って、自転車で。
いざこぎ出そうとしたらチェーンが固まってペダルが動かない。
「さいあく〜!」と心の中で嘆きながらチェーンを力ずくでいじくっていると、「どうかしましたか?」とどこからともなく声が聞こえてきました。顔をあげると白いロードバイクに乗ったおしゃれなお兄さんがシャーっと現れました。
「チェーン落ちちゃいましたか?」とお兄さん。
「分かんないですけど、チェーン固まっちゃった。直せます?」と私。
年のせいでしょうか。厚かましい(笑)
お兄さんは慣れた手つきで、チェーンを触りだしたので「手が汚れますよ〜!」と私の手袋を差し出したのですが「大丈夫です」と。タイヤをクルクルクル〜っと回してあっという間に直してくれました。
「なんて優しいの!」
「ありがとうございます!」
とたくさん言ったけど、私のこの感動と感謝の気持ちは「ありがとう」の一言では表せない。ありがとう以外にないのかな。言葉のボキャブラリーの少なさに少々落ち込みました。
こんな優しい人が日本にもいるんだね。
日本も捨てたもんじゃないね。
私も見習って、困っていそうな人がいたら声かけてみよう。そういうちょっとした愛がお兄さんから私に、私から誰かに、誰かから誰かに、東京に、日本に、世界に広がっていくと良いなぁ。
あのお兄さんに良い事が訪れますように、神社にお願いしに行かないと。