はじめまして、グラフィックデザイナーの桝谷です。ABOUT US的なページを設けていなかったので、ご存知なかった方も多いかと思いますが、DRESSENSE(ドレッセンス)は2人でやってます。半年ほど前に妻の織絵(以下オリ)を代表に夫婦2人で立ち上げました。商品選びからスタイリング・撮影、商品の説明文を書いたり、基本的なことはオリがやっていて、僕はというとオリがやりたいことを整えたり、それを目に見えるものにしたり、裏でサポートをしているという感じです。これを機にもう少し自己紹介をとも思ったのですが、ABOUT USページを近々追加しようと準備してますので、ご興味がある方はまた覗きに来てみてください。

さて、ドレッセンスを初めて半年以上経ちますが、今回まで出てこなかったのは僕があまりにも文房具に無知だからなんです。文房具屋なのに…。
「そんなことないでしょ?」と突っ込みが飛んできそうですが、これがそんなことあるんです、いやほんとに。オリと違って、僕は文具好きではない。むしろあんまり興味がなかった。深く意識してなかったと言った方がいいですかね。さすがに今は取り扱っている商品のことなど興味も出て、多少わかる部分もでてきました。でも始めた当時は、自分の興味の範疇以外は本当に何も知らなかった。メーカーさんに常識的なことを聞いてポカーンとされたりとか、友人に万年筆のことを質問されて質問の内容も分からず、逆に質問し返すとか、そんなのしょっちゅう。だから、極力口を開かないようにしてました(笑)
でも、だからこそ、伝えられることもあるんじゃないかとペンを取ってみたんです。

僕は文房具には特別興味がなかった。でも、文房具自体は人並みに使ってきましたし、今も毎日仕事で使ってます。ただ、職業柄、変なところにこだわりがあったりするからややこしい。

その代表的なものが、紙。

僕の仕事は、紙と深く関係しています。グラフィックデザインは、なにかしらの情報や印象を伝達するために紙に印刷されることがほとんどです。中でも手にとって、見るようなものだと質感や風合いが与える印象もとても大きい。だから、グラフィックデザイナーはみんな多かれ少なかれ紙に対して執着がある。例えば、白い紙といっても、良く見るとほんの少し黄色っぽかったり、青白かったり。ザラザラしてたり、ツルツルしてたり。ふっくらしてたり、発色が良かったり、悪かったり。厚かったり、薄かったり。いろんな種類があって、それらちょっとした差異でデザインの印象が変わってきます。だからいつも印刷用紙を決めるのに、ちょっとずつ異なる紙サンプルの束と睨めっこです。とても楽しい時間であり、頭を悩ます時間でもあり。

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だから、おっ!と思った紙ものは持って帰って来ちゃう癖があって、海外旅行に行くともう大変。蚤の市とか楽しくて仕方ない。古びた手紙や、何に使われてたのかよく分からない書類とかに目をキラキラさせて買い漁ってしまいます。その点でいうと、ドレッセンスで扱っている文房具の中でも紙ものはもちろん興味の対象です。海外の商品と日本の商品での紙質と色味の違いとか見てると楽しい。

それなら自分が使うノートの紙にもこだわりが?と思いきや、そこはあまりこだわりはありません。極端に言うと書けたらなんでも良いレベルだったりします。もちろん、用途によりますが。

でも、ノート自体は何でも良いわけでもなく、書き心地など機能性の部分とは違う、別のポイントでこれまで選んだりしてました。今思うと、それもある意味ドレッセンスらしいのかなと。実際、今使っているノートは次回ご紹介しようと思います。お楽しみに。