ドレッセンスは、先月LAMY(ラミー)の取り扱いをスタートしました。早速、卒業・入学・入社祝いなどのギフトに好評いただいておりますが、我が家の文房具事情を考えると、たぶん所有しているペンはLAMYが一番多いんじゃないかと思います。というのも、OriはLAMYを一時期までコレクションしていて、引き出しの中にはサファリやロゴを中心に日本で未発売(当時)のLAMYなどがディスプレイされていました。海外旅行に行っては限定カラーを買ってきて、使いもしないのに引き出しに並べてニンマリしている。文房具への興味も、コレクション癖自体もない僕はそんな様子にも全くの他人事で、LAMY=色展開がかわいいペン、程度にしか思っていませんでした。そんな僕も今はcp1などを愛用しているのですが、LAMYの魅力を教えてくれたのはOriではなく、なんと当時中学1年生の義甥でした。Oriと同じ血が少し入っている甥っ子も、やっぱり大の文具好き。しかも、洗練された大人なデザインの文房具が好き。CDTのレザーペンケースを小学生から使い、部屋にはフランク・ロイド・ライトの落水荘のレゴが飾ってあります。いやぁ、ほんと血は争えない。

そんな甥っ子から、4年前、ドイツ旅行のお土産におねだりされたのが「LAMY tripen」でした。今思うとほんと何ておませな12歳なんでしょう。ベルリンのKaDeWeというデパートに買いに行ったのですが、もちろん文具好きのOriも大興奮で、デパートの文具売り場に長時間付き合わされた記憶が……。まぁこれに限らず、旅行中、どれだけの文房具屋さんに連れて行かれたかって話なのですが、Oriにとってはアナザースカイな街であるベルリンには、文房具に興味がなかった僕にとっても素敵だなぁと思うお店がいくつかあって、とても楽しかったのですけどね。
そうやって「LAMY」をデパートではじめて見たとき、率直にかっこいいなぁと思ったんですよね。なんて無駄がなくて美しいんだろうと。で、聞くとバウハウスの影響を受けて機能美を追求したデザインだというじゃないですか。しかも、そのデザイナーがゲルト・ミュラーという名前で、サッカーバカな僕は無意味に反応。それで興味の対象としていろいろ繋がっていきました。というのも、このドイツ旅行の目的がバウハウスと建築巡り(とサッカー観戦)だったんです。それまでにデッサウのバウハウス校舎や教授たちの住居群、ベルリンのバウハウスミュージアム、バウハウス関連の建築を巡って、完全にその虜になってた僕は、LAMYに対する見る目が一気に変わりました(笑
とはいえ、やっぱり根本的に文房具に無頓着な僕はすぐに使ってみたいとまでは思わなくて、実際使い始めたのはそれから2年ほど先なんですけどね。これまた血は争えないというか、人間そう簡単に変わらないなと思いますが……。

ちなみに、この旅行でOriが連れて帰ってきた(文房具の内のほんの一部ですが)、LAMYがこちら。帰国して数ヶ月後には日本でも発売になったらしくガッカリしてたのを覚えています。

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最後にもう一つ血は争えないエピソードを。ドレッセンスでLAMYを販売する直前に、oriの父から「ラミーの複合ペンは売ってないのか?」と問い合わせがあり、
LAMY tripen」をお買い上げいだだいたのです。どうやら、我が家にはLAMY好きの血が流れているみたいです。